「腰痛が治らない…」その原因は?痛みが繰り返す原因と鍼灸・超音波による専門的アプローチ

1.慢性腰痛とは?「腰が痛い」が長く続く理由

「腰が痛いけれど、もう何カ月も続いている」
「治療をすると楽になるけれど、しばらくするとまた痛くなる」
「腰が重い、張る、だるい状態が続いている」
このような状態を慢性腰痛と呼びます。
一般的に、腰の痛みが3カ月以上続いている場合は慢性腰痛に分類されます。
慢性腰痛の特徴は、必ずしも「腰の骨に大きな異常がある」ということではありません。
筋肉や筋膜の緊張、関節の動き、姿勢、運動不足、身体の使い方、生活習慣など、複数の要素が重なって痛みが長引いているケースがあります。
慢性腰痛は「腰だけの問題」とは限らない
腰痛があると、「腰の筋肉が悪い」「腰の骨が悪い」と考えてしまいがちです。
しかし、実際には、
足・膝
↓
股関節
↓
骨盤
↓
腰椎
↓
胸椎
↓
肩・首
というように、身体は連動して動いています。
例えば、股関節が十分に動かない場合、腰がその動きを補うことで腰部への負担が増えることがあります。
また、足元の荷重バランスや歩き方のクセが、骨盤や体幹の動きに影響することもあります。
そのため慢性腰痛では、「腰のどこが痛いか」だけではなく、「なぜ腰に負担が集中しているのか」まで考えることが重要です。
「痛みが取れない=治らない」ではない
慢性腰痛では、痛みが長期間続くことで、
「この腰痛は一生治らないのでは?」
と不安になる方もいます。
しかし、慢性腰痛にはさまざまな原因・病態があります。
筋・筋膜性腰痛のように、姿勢や筋肉の疲労、柔軟性の低下などが関係している場合もあれば、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、医療機関での評価が必要な場合もあります。
だからこそ、まず原因を見極めることが大切です。
2.慢性腰痛の主な原因

慢性腰痛の原因は一つではありません。
代表的なものとして、
- 筋肉・筋膜の緊張
- 姿勢や身体の使い方
- 股関節の可動性低下
- 体幹・下肢の筋力低下
- 運動不足
- 長時間のデスクワーク
- スポーツや重労働による負担
- 骨盤周囲の機能
- ストレスや睡眠などの生活要因
- 脊椎疾患
などがあります。
筋肉・筋膜の疲労
慢性腰痛でよくみられるのが、腰周囲の筋肉や筋膜への負担です。
長時間の座位や立ち仕事、スポーツ、運動不足などが続くと、筋肉に負担が蓄積することがあります。
特に、
- 腰が重い
- 腰が張る
- 腰を押すと硬い
- 動き始めがつらい
などの場合には、筋・筋膜の状態を確認することが重要です。
姿勢による腰への負担
デスクワークなどで長時間座っていると、
猫背
→ 骨盤の位置が変化
→ 腰や股関節の動きが変化
→ 一部の筋肉に負担が集中
という状態になることがあります。
ただし、「猫背だから腰痛になる」と単純に決めつけることはできません。
重要なのは、その姿勢でどのように身体を動かしているのかです。
股関節の動き
腰痛がある方では、股関節の動きも確認します。
例えば、
- 股関節が硬い
- お尻の筋肉がうまく使えない
- 太ももの裏が硬い
- 股関節を使わず腰で動いている
といった状態があると、腰部が過剰に動いている場合があります。
そのため、腰だけを施術するのではなく、股関節や臀部、下肢まで評価することが重要です。
体幹の筋力・身体の使い方
腰を安定させるためには、腹部や背部など体幹の筋肉も重要です。
ただし、
「腹筋が弱い=腰痛」
と単純に考えるのではなく、
必要な場面で必要な筋肉を適切に使えているか
を見ることが大切です。
ストレス・睡眠などの生活要因
慢性腰痛では身体的な問題だけでなく、
- 睡眠不足
- 精神的ストレス
- 疲労
- 長時間労働
- 運動不足
なども無視できません。
そのため、施術だけではなく、睡眠・運動・仕事環境などを含めて生活全体を見直すことが重要です。
3.慢性腰痛では「腰だけ」を見るのではなく全身を評価する

慢性腰痛へのアプローチで重要なのが、全身評価です。
メディカルジャパンでは、腰部だけでなく骨盤、膝、足関節、筋力のバランスまで考慮して施術を行う方針を掲げています。
腰の動きを確認する
まず、
- 前屈
- 後屈
- 左右側屈
- 左右回旋
などを確認します。
「どの動きで痛いのか」を確認することで、腰痛の特徴を把握しやすくなります。
骨盤・股関節を確認する
次に、
- 骨盤の動き
- 股関節の可動域
- 臀部の筋肉
- ハムストリング
- 腸腰筋
などを確認します。
腰痛があっても、原因となる負担が腰以外にあるケースがあるためです。
足元・歩行を見る
さらに重要なのが足元です。
歩行では、
足の接地
→ 重心移動
→ 膝
→ 股関節
→ 骨盤
→ 腰
という連動が起こります。
そのため、歩行や立位で左右差がないかを確認することも、慢性腰痛の原因を考えるうえで役立ちます。
メディカルジャパンでは、モーションキャプチャやマイオプレッシャーなどを利用し、歩行・立位・動作の左右差や重心のズレなどを分析しています。
2Dエコーによる軟部組織の確認
メディカルジャパンでは、必要に応じて2Dエコーを使用しています。
2Dエコーでは、筋肉・腱・靱帯などの軟部組織をリアルタイムで観察し、左右を比較したり、身体を動かした際の筋肉の動きを確認したりします。
慢性腰痛では、
「どこが痛いか」
だけでなく、
「どの組織にどのような特徴があるのか」
を確認することが、施術方針を考えるうえで重要です。
4.慢性腰痛に対する鍼灸

鍼灸は慢性腰痛にどのようにアプローチする?
鍼灸は、慢性腰痛に対する保存療法の一つとして利用されています。
鍼を用いて筋肉や周囲の組織へ刺激を加えることで、
- 筋肉の緊張を調整する
- 痛みを感じる状態にアプローチする
- 身体を動かしやすくする
- 局所の循環を促す
ことなどを目的として行います。
腰の痛い場所だけに鍼をするわけではない
慢性腰痛では、
「痛いところに鍼を刺せばいい」
とは限りません。
例えば腰痛があっても、
- 臀部
- 股関節周囲
- ハムストリング
- 腸腰筋
- 脊柱起立筋
などを確認します。
メディカルジャパンでは、2Dエコーによる評価を行ったうえで、筋の滑走性が悪い部位などを確認し、必要な部位へ鍼灸を行う流れを紹介しています。
鍼灸だけで終わらせない
慢性腰痛では、一時的に痛みを軽減するだけではなく、
痛みが起こる原因
↓
身体の使い方
↓
筋力・柔軟性
↓
生活習慣
まで考えることが重要です。
そのため、
鍼灸+物理療法+運動療法
というように複数のアプローチを組み合わせることがあります。
5.慢性腰痛に対する超音波・アストロン

超音波とは?
超音波治療器は、超音波を身体に照射する物理療法機器です。
設定によって温熱・非温熱などの作用を使い分け、筋肉や周囲組織へのアプローチに利用します。
メディカルジャパンでは、鍼灸と超音波を組み合わせた**「超音波鍼灸」**を独自のアプローチとして紹介しています。
超音波鍼灸では何をする?
①エコーで筋肉の状態を確認
↓
②滑走性などに特徴がある部位へ鍼灸
↓
③その後、超音波を照射
という流れで行っています。
つまり、最初から決められた場所に機械を当てるのではなく、評価結果をもとにアプローチすることを重視しています。
アストロンとは?
アストロンは、超音波と高周波などを組み合わせて使用できる物理療法機器です。
メディカルジャパンでは、超音波によるアプローチに加えてアストロンを使用し、筋肉の緊張や痛みへのケアを行っています。
超音波とアストロンを組み合わせる理由
慢性腰痛では、筋肉の硬さだけではなく、身体の動かし方や組織の状態など複数の要素を考える必要があります。
そこで、
エコー評価
↓
鍼灸
↓
超音波
↓
アストロン
↓
運動療法
というように、それぞれの特徴を活かして組み合わせます。
ここで大切なのは、「超音波を使えば腰痛が治る」という考え方ではないことです。
超音波やアストロンは、あくまで評価・施術・運動療法を補助する物理療法として、状態に応じて使用します。
6.慢性腰痛を繰り返さないために

慢性腰痛では、「痛みがなくなったら終了」ではなく、再び腰に負担が集中しない身体の使い方を身につけることが重要です。
① 正しい身体の使い方を覚える
日常生活では、
- 立つ
- 座る
- 歩く
- 物を持つ
- しゃがむ
- 階段を上る
など、さまざまな動作を繰り返しています。
これらの動作で腰だけに負担が集中していないかを確認します。
② 股関節をしっかり使う
腰痛予防では、腰を動かすことだけを考えるのではなく、
股関節を曲げる
↓
骨盤が動く
↓
体幹が安定する
という身体全体の連動を身につけることが重要です。
③ 体幹・臀部を鍛える
慢性腰痛の再発予防では、身体を支える筋肉を適切に使えるようにすることも重要です。
例えば、
- デッドバグ
- ブリッジ
- ヒップヒンジ
- スクワット
- バードドッグ
などを状態に合わせて取り入れます。
ただし、痛みが強い時期には無理に運動を行わず、現在の状態に合わせて内容を調整します。
④ 長時間同じ姿勢を避ける
デスクワークの場合は、良い姿勢をずっと固定することよりも、
定期的に立つ
↓
歩く
↓
身体を動かす
という習慣を作ることが重要です。
⑤ 歩き方・足元も確認する
腰痛を繰り返す場合、腰だけでなく足元から確認することも重要です。
メディカルジャパンでは、歩行時の足の接地や重心移動、姿勢バランスなどを分析し、必要に応じてインソールなども活用しています。
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