子どもの猫背・姿勢の悪さが気になる方へ|姿勢が重要な理由・悪くなる原因と整体でできること

1.子どもの姿勢はなぜ重要?成長期に姿勢を見る理由

「子どもの姿勢が悪いのが気になる」
「勉強していると、すぐ背中が丸くなる」
「ゲームをしていると頭が前に出ている」
「座っていると、いつも片側に寄っている」
このようなお子さまの姿勢について、気になっている保護者の方は少なくありません。
子どもの姿勢は、単に**「見た目がきれいかどうか」**だけの問題ではありません。
立つ、座る、歩く、走る、しゃがむ、ジャンプするなど、日常生活やスポーツで行うさまざまな動作と関係しています。
特に子どもは成長の途中にあるため、身長や骨格、筋力、柔軟性、運動能力などが大きく変化します。
そのため、子どもの姿勢を見るときには、
「今の姿勢がきれいか」だけではなく、「身体をどのように使っているか」
という視点が重要です。
成長期は身体が大きく変化する
子どもの身体は、成長に伴って少しずつ変化していきます。
身長が急に伸びる時期には、骨の成長に対して筋力や身体の使い方が追いつかず、一時的に姿勢や動きが不安定になることもあります。
そのため、
- 身長が急に伸びた
- 運動量が増えた
- 部活動を始めた
- 長時間座ることが増えた
など、生活環境や成長段階の変化も含めて身体を見ることが大切です。
姿勢は「止まっているとき」だけではない
姿勢というと、
「背筋を伸ばして立つ」
「椅子にまっすぐ座る」
というイメージがあります。
しかし、本来の姿勢は静止した状態だけではありません。
例えば歩くときには、
足 → 足首 → 膝 → 股関節 → 骨盤 → 背骨 → 胸郭 → 頭
が連動して動きます。
そのため、子どもの姿勢を評価するときには、立っている姿だけでなく、歩行や片脚立ち、しゃがみ込みなどの動作も確認することが重要です。
姿勢と運動能力にも関係がある
スポーツをしている子どもでは、姿勢だけでなく身体の使い方も重要です。
例えば、
- 走る
- 投げる
- 蹴る
- ジャンプする
- 着地する
- 方向転換する
といった動作では、身体の中心である体幹や骨盤と、手足を連動させる必要があります。
そのため、姿勢指導は「背筋を伸ばす練習」だけではなく、身体を効率よく動かすための身体づくりとして考えることが大切です。
2.子どもの姿勢が悪くなる主な原因

子どもの姿勢が悪くなる原因は、一つだけとは限りません。
日常生活の中では、
運動不足
+長時間の座位
+デジタルデバイス
+身体の柔軟性・筋力
+生活環境
など、複数の要因が重なっていることがあります。
① スマートフォン・タブレット・ゲーム
現代の子どもの姿勢を考えるうえで、デジタルデバイスは重要なポイントです。
スマートフォンやタブレットを見るとき、画面が低い位置にあると、
頭が前に出る
↓
首が前に傾く
↓
背中が丸くなる
という姿勢になりやすくなります。
長時間同じ姿勢が続けば、首や肩、背中などに負担を感じることもあります。
実際に、小児を対象とした研究でも、スマートフォン使用と頭頸部の姿勢との関連が報告されています。
ただし、
「スマホを使う=必ず姿勢が悪くなる」
という単純なものではありません。
重要なのは、
- 使用時間
- 画面の高さ
- 座り方
- 休憩
- 運動量
- 日常生活全体
を合わせて考えることです。
② 長時間座っている
子どもは学校だけでなく、
- 宿題
- 塾
- タブレット学習
- 読書
- テレビ
- ゲーム
など、座っている時間が長くなりがちです。
同じ姿勢を長時間続けると、身体の一部に負担が集中することがあります。
そのため、
「正しい姿勢を何時間も維持する」よりも、「同じ姿勢を長時間続けない」
ことも大切です。
定期的に立ち上がったり、身体を動かしたりする習慣を作りましょう。
③ 運動不足
身体を動かす機会が少なくなると、
- バランスを取る
- 片脚で立つ
- 走る
- 跳ぶ
- しゃがむ
- 身体をひねる
といった動作を経験する機会も減ります。
子どもの姿勢を考えるときには、筋力トレーニングだけではなく、日常的に身体を楽しく動かすことも大切です。
④ 筋力や身体の使い方
「姿勢が悪い=筋力がない」と考えられることがあります。
確かに、体幹や下肢の筋力が姿勢保持に関係する場合はあります。
しかし、姿勢は筋力だけで決まるわけではありません。
- 柔軟性
- バランス能力
- 身体の感覚
- 関節の動き
- 運動経験
- 疲労
など、さまざまな要素が関係します。
そのため、子どもの姿勢を改善するために、いきなり腹筋や背筋だけを鍛えるのではなく、身体全体の動きを確認することが重要です。
⑤ 机・椅子などの学習環境
姿勢は本人の意識だけではなく、環境にも左右されます。
例えば、
- 椅子が高すぎる
- 足が床についていない
- 机が高すぎる
- 画面が低すぎる
- ノートを見る位置が低い
などがあると、姿勢を保ちにくくなることがあります。
「姿勢を良くしなさい」と言う前に、子どもが自然に座りやすい環境になっているかを確認してみましょう。
⑥ 生活リズムの乱れ
睡眠不足や運動不足、長時間のテレビ・ゲームなど、生活リズムの乱れも姿勢を崩す一因になります。
姿勢だけを直そうとするのではなく、生活全体を見直すことが大切です。
3.子どもの姿勢が悪いとどんな問題につながる?

「子どもの姿勢が悪いと病気になる」
と単純に考えることはできません。
一方で、姿勢の崩れや身体の使い方の偏りが長く続くことで、首・肩・背中・腰などに負担がかかり、不快感や痛みにつながる場合があります。
首や肩への負担
頭が前に出た姿勢が長く続くと、首や肩周囲の筋肉に負担がかかることがあります。
特に、
- タブレット
- スマートフォン
- ゲーム
- 勉強
などで下を向く時間が長い子どもは、姿勢を一度確認してみるとよいでしょう。
背中・腰への負担
背中が丸まった姿勢や、腰を反らせた姿勢を長時間続けることで、背中や腰周囲に疲労を感じることがあります。
ただし、腰痛の原因がすべて姿勢にあるわけではありません。
痛みが続く場合には、姿勢だけで判断せず、必要に応じて医療機関で確認することが大切です。
身体を動かしにくくなることがある
姿勢が崩れている場合、身体の一部だけで動きを補っていることがあります。
例えば、
- しゃがみにくい
- 片脚立ちが苦手
- 走るとすぐ疲れる
- 身体をひねりにくい
- ジャンプや着地が不安定
などです。
このような場合には、「姿勢が悪い」という見た目だけでなく、身体の動きそのものを評価することが重要です。
スポーツの動きにも影響することがある
スポーツでは、身体の各部位を連動させて動かす必要があります。
例えば野球の投球なら、
脚 → 股関節 → 骨盤 → 体幹 → 肩甲骨 → 肩 → 肘 → 手
というように身体全体を使います。
そのため、姿勢指導では「立ち姿」だけではなく、走る・投げる・跳ぶなどの動作も含めて考えることが大切です。
背骨の左右差には注意
子どもの背中や肩の高さに明らかな左右差がある場合には、単純な「姿勢のクセ」と決めつけないことが重要です。
成長期の子どもでは、側弯症などの疾患が隠れている場合もあります。
特に、
- 肩の高さが明らかに違う
- 肩甲骨の出方が左右で違う
- 骨盤の高さが違う
- 前屈すると背中の左右差が目立つ
などがある場合は、医療機関で相談することをおすすめします。
4.「姿勢を良くしなさい!」だけでは改善しにくい理由

子どもに、
「背筋を伸ばして!」
「ちゃんと座って!」
と何度言っても、すぐに元の姿勢に戻ってしまう。
そんな経験はありませんか?
実は、これは子どもの「やる気」の問題だけではありません。
姿勢を崩すのには理由がある
例えば、
椅子が身体に合っていない
足が床につかない
股関節が硬い
身体を支えるのが疲れる
画面が低い
同じ姿勢を続けるのがつらい
など、姿勢を崩したくなる理由がある場合があります。
そのため、
「姿勢を良くしなさい」
だけではなく、
「なぜその姿勢になっているのか?」
を考えることが重要です。
「良い姿勢=動かない姿勢」ではない
ここも重要です。
良い姿勢というと、
「胸を張る」
「背筋をピンと伸ばす」
「お腹に力を入れる」
というイメージがあります。
しかし、身体は常に動いています。
歩くとき、走るとき、勉強するとき、スポーツをするとき、それぞれに適した身体の使い方があります。
そのため子どもの姿勢指導では、
姿勢を固定する
のではなく、
自分の身体を上手に動かせるようにする
ことが重要です。
子ども自身が「気づく」ことも大切
大人が毎回注意するだけでは、子ども自身の身体感覚は育ちにくい場合があります。
例えば、
「今、右に体重がかかっているね」
「こっちとこっち、どちらが動かしやすい?」
「この姿勢だと呼吸しやすい?」
というように、自分の身体の違いを子ども自身に感じてもらうことも姿勢指導の一つです。
メディカルジャパンでは、歩行診断で足圧や重心移動、左右荷重を分析し、歩いているときの姿勢や動きをカメラで確認することで、子ども自身が身体の使い方を理解しやすくする取り組みも行っています。
5.子どもの姿勢指導では何をする?

子どもの姿勢指導では、単純に「背筋を伸ばす練習」をするのではありません。
大切なのは、
姿勢
+動き
+身体の柔軟性
+筋力
+足元
+生活環境
を総合的に確認することです。
① 立った姿勢を確認する
まず立位で、
- 頭の位置
- 肩の高さ
- 背中
- 骨盤
- 膝
- 足部
などを確認します。
正面・横・後ろなど複数方向から見ることで、身体の左右差や姿勢の特徴を確認します。
② 座った姿勢を確認する
子どもは学校や家庭で長時間座っています。
そのため、
- 骨盤が後ろに倒れていないか
- 背中が丸くなっていないか
- 頭が前に出ていないか
- 左右どちらかに寄っていないか
- 足が床についているか
などを確認します。
メディカルジャパンでも、立位と座位の両方から身体全体のバランスを観察し、姿勢の偏りや不均衡を確認しています。
③ 身体の柔軟性を確認する
姿勢が崩れている場合、
「姿勢を意識できていない」
だけでなく、
「その姿勢を取るために身体が硬い」
ということもあります。
例えば、
- 胸椎
- 肩関節
- 股関節
- 足関節
などの動きを確認します。
④ 片脚立ち・しゃがみ込みなどを確認する
静止姿勢だけでは分からない身体の特徴があります。
そのため、
- 片脚立ち
- スクワット
- 前屈
- 後屈
- 回旋
- 歩行
などを確認します。
これによって、**「姿勢が悪い」のではなく「身体のどこが動きにくいのか」**を考えやすくなります。
⑤ 歩行を確認する
子どもの姿勢では、足元も重要です。
足の使い方や左右の荷重に偏りがあると、身体全体の動き方にも影響することがあります。
メディカルジャパンでは、マイオプレッシャーを使用し、歩行中の足圧・重心移動・左右荷重などを分析しています。約2万個のセンサーを備えたトレッドミルとカメラを使用し、歩行時の姿勢や動きを確認する仕組みです。
⑥ インソールや靴を確認する
歩行分析の結果によっては、足元へのアプローチが必要になる場合があります。
メディカルジャパンでは、歩行診断の結果をもとにインソールを作成し、足裏の荷重バランスや足の使い方を確認しています。
つまり、
頭
↓
背骨
↓
骨盤
↓
股関節
↓
膝
↓
足
というように、身体全体をつなげて見ることがポイントです。
⑦ 日常生活についてアドバイスする
姿勢指導は、施術を受けた日だけで終わってはいけません。
例えば、
- 学習机と椅子の高さ
- タブレットの位置
- ゲームをする姿勢
- 座る時間
- 運動習慣
- 睡眠
- 家庭でできる運動
などについて確認します。
メディカルジャパンでも、姿勢の評価だけでなく、日常生活の習慣や環境を確認し、姿勢を維持しやすくするためのアドバイスを行っています。
6.子どもの姿勢に対する整体では何をする?
子どもの整体では、大人と同じような強い刺激で身体を「矯正する」という考え方ではなく、成長段階や身体の状態を考慮して、身体を動かしやすい状態へ導くことが重要です。
子どもの身体は成長途中
子どもは、
- 骨格
- 筋肉
- 関節
- 神経系
- 運動能力
などが発達している途中です。
そのため、一人ひとりの年齢や成長段階、運動経験などを考慮する必要があります。
① 筋肉の緊張を確認する
身体の左右差や、過度に緊張している筋肉などを確認します。
例えば、
- 首
- 肩
- 背中
- 腰
- 股関節周囲
- 下肢
などです。
必要に応じて、身体をリラックスさせ、動かしやすくするための手技を行います。
② 関節の動きを確認する
筋肉だけではなく、
- 肩関節
- 胸椎
- 股関節
- 膝
- 足関節
などの動きも確認します。
身体のどこかに動きの制限がある場合、別の部位で動きを補っていることがあります。
③ 身体の左右差を確認する
「右だけ動かしやすい」
「左脚に体重をかけやすい」
などの左右差を確認します。
大切なのは、左右差があること自体を「悪い」と決めつけるのではなく、日常生活や運動にどのような影響があるのかを確認することです。
④ 正しい身体の使い方を指導する
メディカルジャパンのこども整体では、身体のバランスや問題点を確認し、正しい身体の使い方を指導することも重視しています。身体を効率的に使えるようになることで、無駄な動きや過剰な緊張を減らすことを目指しています。
⑤ 整体+姿勢指導+運動を組み合わせる
子どもの姿勢を考える場合、整体だけで終わらせないことが重要です。
例えば、
姿勢評価
↓
身体の動きを確認
↓
必要に応じて整体
↓
身体を動かす練習
↓
姿勢・生活習慣を指導
↓
家庭で継続
という流れです。
「整体を受けたから姿勢が良くなる」のではなく、身体を動かしやすい状態をつくり、その状態で適切に身体を使うことを覚えていくことが大切です。
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