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姿勢歩行分析

人間は歩行する際に本来は足だけでなく臀部や腰部など様々な筋肉を使います。
しかし普段の生活習慣によって、自身が使いやすい筋肉と使いづらい筋肉を無意識のうちに使い分けているのです。
歩行も同様に生活習慣の影響を受けて、本来使わなくてはいけない筋肉を使うべき歩行周期でのタイミングで使えていない方は非常に多いです。

歩行時の筋活動は、片側の下肢で体重を支えなければならない立脚相での筋活動が重要になります。

踵が地面に接地してから立脚中期(足裏がすべて地面についているとき)までは、体重の支持と安定性のために働き立脚中期から踵が離れるまでは前方への推進力として働きます。

初期接地から立脚中期までの時期は体重支持と重心移動に伴う衝撃吸収のために筋活動が最も高くなります。この時に体幹、股関節、膝関節、足関節の筋活動は前方への体重移動を制動しながら、体のバランスを保つために前方、側方、垂直方向の重心移動をコントロールしています。

歩行周期(ランチョ・ロス・アミーゴ方式)

IC(初期接地):踵が地面に接地する瞬間
LR(荷重応答期):一回目の両足支持期
MSt(立脚中期):反対側の脚が地面から離れた瞬間で、観察脚の踵が床から離れた瞬間でもある。
TSt(立脚終期):観察脚の踵が床から離れた瞬間で、反対側のICである
PSw(前遊脚期)::反対側のICで、観察脚のつま先が床から離れた瞬間でもある。
ISw(遊脚初期):観察脚のつま先が床から離れた瞬間で、両脚の下腿が矢状面(顔を正面に向けて横から見た側)で交差した種瞬間でもある。
MSw(遊脚中期):両脚の下腿が矢状面で交差した瞬間で、観察脚の下腿が床に対して直角になった瞬間である。
TSw(遊脚終期):観察脚の下腿が床に対して直角になり、観察脚の足が床に触れた瞬間。

歩行時の側方の安定性のためには、股関節にある中殿筋が重要な役割を果たします。中殿筋の機能が弱いと立脚相での骨盤の側方動揺と傾斜をもたらし、股関節への負担を増大させます。また、骨盤の傾斜による体幹の傾きを、腰椎を立脚側に傾けることで代償するために、腰椎への負担が増大し、腰痛症の原因となります。

歩行時の膝関節には体重の3倍もの力が加わるといわれています。これらの荷重に対する支持、衝撃吸収には、膝を曲げた状態でのコントロールが必要となり、主に大腿四頭筋、ハムストリングがその役割を担っています。これらの筋力低下や疲労による機能低下は、体重支持、着地時の衝撃吸収能力の低下を来すため、膝関節などの骨・関節障害の原因となります。

下腿の筋肉は、足関節の背屈筋である前脛骨筋が立脚相での足関節の安定性と遊脚相でつまづかないようにするための足の円滑な運びを維持しています。足関節の底屈筋である下腿三頭筋は、主に立脚相での推進力として働きますが、足関節の安定にも関与していて、これらの筋力低下や機能不全は歩行時のつまずきや捻挫の原因となります。

歩行動作では一歩の負担は少ないですが、これらの負担が積み重なると障害が発生する要因となります。
歩行時の姿勢観察や動作分析、筋力低下や筋バランスのチェックをして改善していくことが体の負担を減らすうえでとても重要となってくるのです。歩行が安定しない方、歩くと疲れやすい方、筋肉の慢性的な症状がなかなか改善しない方は一度自身の歩き方を見直す必要があります。

弊社では米国のノラクソン社によるマイオプレッシャーという歩行診断機を使用しています。約二万個のセンサーが可動するトレッドミルの上を歩行すると、自身の足圧、重心移動、左右荷重値が分かります。さらに二台のカメラを使用することにより、自身の歩行姿勢も目で確認できます。

歩行診断の様子

測定結果

         

○足圧図
○足圧中心ダイアグラム
○足圧中心パラメーター(前後最大幅、シングルサポートライン、前後方向位置、左右方向中心位置)
○歩行フェイズパラメーター(立脚相、荷重応答期、立脚中期、前遊脚期、遊脚期、両脚支持期)
○歩行間隔パラメーター(足角、ステップ長、スライド長、歩隔)
○歩行時間パラメーター(ステップ時間、スライド時間、ケイデンス、歩行速度)

上記のような歩行データをもとに正しい歩き方の細かく丁寧な指導(左右重心のかけ方・腕の振り・足の角度等)をします。

診断後は専門家が結果に基づいたアドバイスや姿勢指導、筋肉トレーニングを伝えていきます。

歩行診断では上記のようにデータがはっきりとみえるので、姿勢や重心のかけ方などご自身がいまどのような歩き方をしているかわかります。

体の諸症状は普段の歩き方からきていることもあります。同じ症状が続く、足裏の角質の肥厚やタコ魚の目ができやすい、疲れやすい等は体に負担の少ない正しい歩き方をすることで改善に近づきます。

歩行診断をすることで、自分の歩き方のバランスを知れて正しい歩き方ができるようになります。歩き方が改善されると体の無駄な動きが減り、正しく使えなかった部分が使えるようになるので体本来の動きを出すことができるようになり体の負担が減ります。また、歩行バランスの悪さからくる体の諸症状の改善もされます。

今の症状や歩いている時の痛みなどが改善されると行動の幅も広がり、生活の質もより良くなります。

負担のかからない歩行でいつまでも自分の足で歩ける身体作りをしていきましょう。

こんな方にお勧め

  • 歩行改善
  • 疲労回復
  • 慢性的な肩凝り、腰痛
  • スポーツ選手
  • 美容